春まき小麦の栽培方法と秋まき小麦の追肥について

今月は、春まき小麦の栽培方法と、秋まき小麦の追肥について説明します。

春まき小麦の品種特性と栽培のポイント

■止葉期に葉面散布を行うと、 1.窒素吸収量が上がる傾向がある 2.タンパク含有量が上昇しやすい 3.穂数が多くなりやすく、若干倒伏しやすくなる ※前作が甜菜など、使った肥料が土壌中に残りやすい作物の場合は、倒伏に注意が必要です。 図1 春まき小麦の生育ステージ ■赤かび病 防除体系(参考) 図2 赤かび防除の初回のタイミング目安 ※赤かび防除の初回散布は開花始期(図1)が圃場全体で確認されたら行う。

秋まき小麦 追肥のポイント

秋まき小麦の追肥の方法は地域によって違いますが、起生期の追肥量は、茎数が一つのポイントとなります。小麦の生育段階に応じた窒素量を与えることが重要です。ここではきたほなみを例に、窒素施肥パターンを紹介します。 ■生育ステージごとの追肥の効果 1.起生期:穂数を確保する 2.幼穂形成期:穂を強くする 3.止葉期:粒を太らせる  4.止葉期以降:たんぱく量を増やす ※それぞれの効果を把握し、天候などを考えて春先から収穫までの施肥体系を組み立てる必要があります。 ■起生期の茎数からの施肥決定法 起生期の茎数が1㎡あたりに何本あるかを数え、1,000本を基準として追肥の有無を決定します。 1,000本/㎡以上 : 起生期は追肥をせず、全量幼穂形成期に行う 1,000本/㎡未満 : 起生期に追肥するが、配分は幼穂形成期に重点を置いて施肥する ■地域ごとの窒素施肥パターン(参考) 道央地域: 道北地域: 道東地域: ■土壌中の窒素の流れ  一口に窒素と言っても、アンモニア態窒素や硝酸態窒素などがあります。アンモニア態窒素は硫安や尿素などに、硝酸態窒素は硝安や硫硝安などに多く含まれます。前者はゆっくりと作物に効いていくのに対し、後者は速効性があります。追肥に使う肥料は効果がそれぞれ違うので、目的にあった肥料を使用することをお勧めします。

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