春まき小麦の初冬播きについて

春まき小麦の初冬播きとは?

春まき小麦を根雪から20日ほど前に播種して越冬させる方法です。
石狩、空知、上川などの多雪地域で多く見られる栽培方法です。
今までは十勝管内で行われる初冬栽培は共済の対象になりませんでしたが、
今年度から十勝管内でも対象になりました。

メリット

成熟期が前進することにより、春の雪解けを待つ必要がなくなる上、
通常の春まき小麦が収穫できる時期より1週間から10日ほど早く収穫できます。
結果として、お盆の収穫期に降る雨の被害を避けられると考えられています。
また、順調に生育すると通常より収量が多いとされています。
他の野菜を作っていた場合は後作になるため輪作体系を構築する際に導入しやすいとされています。

デメリット

通常に比べて播種量が多く、種苗コストが高くなってしまいます。
生育の面では、排水不良圃場では、発芽不良を起こしてしまうなど越冬できなくなる種が多くなります。
また、播種が早過ぎると、ある程度生育した上に雪が積もり、
越冬率が極端に低下し、圃場によっては全面枯死してしまいます。

各種データ

・播種時期:平年の根雪20日前から根雪直前まで
・越冬個体率:条播種で50~70%程度、ばら播きで40%~50%
・越冬個体数:目安として200~250個体/㎡
・播種量:目安は条播種で400粒/10a、散播種で500粒/10a 程度

播種日 出芽日 根雪時の生育
種子~葉先長
越冬個体数 越冬率
10/20 11/1 8cm 190 38%
10/25 11/11 3.5cm 350 81%
10/30 未出芽 1.8cm 340 82%

十勝管内における春まき小麦初冬播きの共済について

今までは十勝管内で公的に勧めてはいませんでしたが、
春まき小麦の初冬播きに対する認知度の向上により共済対象となりました。
ただし、雪解け後に発芽してからの損害であり、冬の損害(雪腐れ病などで枯死)は対象外となります。
今の段階では「通常の春まき小麦と比べて、どのくらい発芽率に差があるか」を加味して単収計算を行い、
5月中頃の最終的な発芽率で判断する予定となっております。


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