ゆめちからの栽培の3つのポイント

平成24年から奨励品種となった小麦新品種ゆめちからの栽培における3つのポイントを紹介いたします。

ゆめちから栽培の3大ポイント

1.播種時期について
2.追肥をしっかり行う
3.雪腐れ病の防除をしっかり行う

※注意事項※
これらはあくまで十勝地域においての情報です。地域による気候や土壌環境などによっては適用にならない場合も考えられますので、あくまでも参考情報としてご覧ください。

播種時期について

 十勝地域でのゆめちから播種の適期は9月20日から9月25日。播種量の目安は1㎡あたり180~200粒です。
その年の気象条件にも影響されますが、早すぎても遅すぎても製品反収が数%下がる傾向にあります(図1)。

       図1 播種時期と単収の相関図

追肥をしっかり行う

 元来ゆめちからの葉色は他の品種に比べて濃いため、葉色だけで追肥の量を判断してしまうと、
ゆめちからが吸収する窒素量が足りず早熟になってしまい、反収や品質が低下してしまう恐れがありますので注意が必要です。
また、品種の特性として、窒素量が不足すると黄化現象(葉に黄色いかすり状の斑点が出現する現象、写真1)が起こります。
この現象は赤さび病の病徴とよく似ていますのでご注意下さい。
写真2のとおり、赤さび病の病徴は黄化現象に比べてオレンジ色がかかった様に見えます。
念のため、斑点状の黄化を確認した周囲の下位葉に赤さび病の病斑が無いか確認して下さい。

     写真1 圃場内での黄化現象の様子            写真2 赤さび病と黄化現象の比較

 起生期に追肥すると容積重が上がり、止葉期以降に追肥すると製品反収が上がる傾向にあります。
子実重を確保するには、基肥に4~5kg、起生期に8~9kg、止葉期に6kgの施肥体系がお勧めです。
ただし、施用した全窒素量が20kgを超えてしまうと倒伏の発生が見られる上に、単収が頭打ちになる傾向にありますので、
土壌分析などの結果を考慮しつつ、施用した窒素量の管理をお勧めします。

雪腐れ病の防除をしっかり行う

ゆめちからは耐雪性がきたほなみに比べて低く、雪腐れ病の被害を受けやすい品種です(表1)。
雪腐れ病は、発病すると小麦の収量や品質を低下させ、被害がひどい場合は廃耕につながる大変怖い病気です。
収量、品質の安定のために、しっかりとした防除をお勧めします。

   表1 ゆめちからときたほなみの障害抵抗性の比較

平成24年は全道的に雪解けが遅く起生期が例年より遅れたため、雪腐れ病菌の発生面積が平年に比べて大きくなっています(図2)。中でも赤かび病を引き起こす紅色雪腐れ病菌が多発し、全道的に平年の3~4割増しにまで発生面積が広がりました。

   図2 地域別小麦雪腐れ病菌発生面積率 平年との比較


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