きたほなみの特性と播種について

きたほなみの特性

越冬前の生育はやや小さいですが、起生期以降の生育は逆に旺盛です。
出穂期はホクシンより1日程度遅く、成熟期は2日程度遅いようです。
地域による差は見られますが、穂数および一穂粒数が多い事から収量は2割多収と言われています。
ホクシンと比較して、耐病性は総じて上回りますが、病害虫防除はホクシンに準じます。
赤かび病の耐病性もホクシンに勝りますが、赤かび病菌は、有害なかび毒「DON」(デオキシニバレノール)をつくります。
かび毒(DON)の濃度が1.1ppmを超えると小麦は食用として流通できなくなるので、防除の徹底が必要です。
耐倒伏性では、ホクシンは600本/㎡を超えると倒伏の発生がみられるのに対して、
きたほなみでは700本/㎡を超えると倒伏の発生がみられます。
また窒素吸収量が17~18kg/10aを超えると倒伏の危険があると言われています。
倒伏が懸念される圃場は、植物成長調整剤を使用する事をお勧めします。
品質の特徴として低タンパクで細粒になりやすいため、出穂以降にチッソの葉面散布が必要となる場合があります。

きたほなみの播種

播種時期につきましては、十勝管内は9月20日~25日頃が適期播種日と言われており、
越冬前の主茎葉数が5葉になる積算気温で470℃を確保できる日を中心とした5日間程度になります。
播種が早すぎる場合には、越冬前に生育が進みすぎ、
過繁茂で軟弱となり倒伏しやすくなる他、雪腐病・うどんこ病・眼紋病を助長します。
また遅すぎると、穂数不足や子実肥大不足による減収、越冬前の生育不足で凍上害や雪腐病の被害を受けやすくなり、
成熟期が遅れ赤かび病や穂発芽の被害を受けやすくなり、品質の低下につながります。
播種量につきましては、圃場の出芽率が90%の場合、200粒/㎡(千粒重40gとして8kg/10a)が目安と言われておりますが、
播種時期の早晩で粒数を調整して下さい。
特に今年の種子は千粒重が軽いので、機械の調整を必ず行ってください。また播種する際には、必ず種子消毒を行って下さい。
種子消毒をする事により、「紅色雪腐病」「条斑病」の発生を軽減する事にもなります。

その他

高品質で高収量を確保する為には、播種適期や播種量、窒素管理が重要になり、
最近の傾向ですと収穫期の天候が悪く、品質に悪影響を与えているので適期収穫を心がけて下さい。
最近は平年を上回る降雨があり、透水性の劣る地域や圃場では大きなダメージを受け続けています。
心土破砕を基本技術として実行し、耕盤層を破砕して根の張りやすい排水良好な圃場を作りましよう。
施工は圃場が乾いた状態で行い、練り返しの生じないように注意してください。 
小麦はてん菜同様に低pHに弱い作物であり、肥効を高めるためにもpH5.5~6.0に調整を行なうべきです。


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